三位一体節後第10日曜のカンタータ

今日は三位一体節後第10日曜なので、該当するカンタータはBWV46, 101, 102の三作品。

  • BWV46 "Schauet doch und sehet, ob irgendein Schmerz sei"「考え見よ、われを襲いしこの痛みに」
  • BWV102 "Herr, deine Augen sehen nach dem Glauben"「主よ、汝の目は信仰を顧るにあらずや」
    • 1726年8月25日初演。ライプツィヒ時代のカンタータ第三年巻に属する。
    • 第1曲はBWV235「ミサ曲ト短調」の第1曲 "Kyrie" に、第3曲と第5曲はそれぞれBWV233「ミサ曲ヘ長調」の第4曲 "Qui tollis peccata mundi" と第5曲 "Quoniam tu solus Sanctus" に転用される。

*1:1723-1750。

*2:1723年5月30日にライプツィヒのニコライ教会で初演された三位一体節後第1日曜のカンタータBWV75 "Die Elenden sollen essen"「乏しき者は食らいて」に始まる。

*3:パロディ。「ミサ曲ロ短調」の半分くらいの曲は既存のカンタータからのパロディ。ちなみに今で言う「パロディ」とは意味合いが異なる

*4:通常の教会カンタータでは、ルター派の賛美歌であるコラールが末尾に置かれることが多いが、バッハの「コラール・カンタータ」では、同一のコラールが様々に変形されて冒頭合唱、アリア、レチタティーヴォ、さらに器楽演奏などに引用されている。