祝SFマガジン2004年10月号「ジーン・ウルフ」特集

発売日を忘れないように会社の自分のアドレスにメール出して、そそくさと昼休みに買いに行きました。なんにしてもめでたい。とりあえず「アメリカの七夜」(まだ読んでない)以外の感想を。

  • 短編「ラファイエット飛行中隊よ、きょうは休戦だ」酒井昭伸
    • ちょっと味のあるショート・ストーリー。特にウルフらしい仕掛けはない。まあ悪くはないがすごくいいというわけでもない。
  • 短編「ショウガパンの館にて」柳下毅一郎
    • ちゃんと読めてないような気がする。"Endangered Species" が届いたらもう一回読んでみる必要あり。
  • インタビュウ「一匹狼――ジーン・ウルフが自分自身をインタビュウする」柳下毅一郎
    • ウルフらしいと言えばウルフらしい。この人は通常のインタビュウでもこんな感じです。でもセルフ・インタビュウなら、同じく "Castle of Days" に入っている "The Rewards of Authorship" の方が面白いかも。
  • 鼎談「『ケルベロス第五の首』に謎はない」宮脇孝雄柳下毅一郎、司会:大森望
    • 思った以上にネタバレ満載で楽しいです。でも未読の人はどう感じるんでしょうね。わたしなら迷わず本屋に直行するか即座にamazonでカートに入れますが。でも最後のカソリック云々の部分はちょっと違うような気がする。
  • 作品論「デス博士の島その他の物語」ノート 若島正
    • ううん、やっぱりあまり面白いとは思えない。すみません。話法と内容を連関させた構造にしては「ケルベロス」や「新しい太陽の書」と比べて仕掛けが単純すぎるような。

それにしても、他社の新刊書籍をネタにここまで盛り上げておいて「新しい太陽の書」の復刊なしだとしたら、早川は何を考えているのか理解できない。