三位一体節後第13日曜のカンタータ

今日は三位一体節後第13日曜なので、該当するカンタータはBWV77, 33, 164の三作品。

  • BWV77 "Du sollt Gott, deinen Herren, lieben" 「汝の主なる神を愛すべし」
    • 1723年8月22日初演。ライプツィヒ時代のカンタータ第一年巻に属する。冒頭の合唱曲では、ルター作のコラール BWV298 "Dies sind die heilgen zehn Gebot" 「これぞ聖なる十戒」の定旋律が歌声部とトランペット、それに通奏低音に引用されている。なおこの曲でのトランペットの入りは計10回あり、これは「十戒」に対する数象徴だとされる。また第5曲のアルト・アリアではトランペットがしっとりと情感をこめて使われている。
    • 本日はピーター・ヤン・リューシンク指揮、ネザーランド・バッハ・コレギウム演奏で聴きました
  • BWV33 "Allein zu dir, Herr Jesu Christ" 「ただ汝にのみ、主イエス・キリストよ」
    • 1724年9月3日初演。ライプツィヒ時代のカンタータ第二年巻に属するコラール・カンタータ。第3曲のアルト・アリアでは、流れるような第一ヴァイオリンと、他の弦楽器およびチェロのピチカートが、しっとりと歌い上げるアルトの歌声とあいまって情感豊かな美しい曲となっている。ただしちょっと長すぎるかもしれない。
    • 本日はカール・リヒター指揮、ミュンヘン・バッハ・オーケストラ演奏で聴きました。