バッハのカンタータと教会暦

カール・リヒターのカンタータ集が届いた。リヒターが録音した75曲の教会カンタータを26枚組のセットにまとめたもの。当然モダン楽器による演奏。バッハのまとまったカンタータ集で言うと、ニコラウス・アーノンクール/グスタフ・レオンハルトの全集(オリ…

「ケルベロス第五の首」(ISBN:4336045666)メモその4

P.55 少女は、次にわたしが公園を訪れたとき…「驚いた。ここに来るたびに探してたんだけど、一度も来なかったから」 「第五号」は明らかに嘘をついている。これは「第五号」の言葉を全て信じるべきでないとのヒントか? ウルフの一人称話者は基本的に嘘つき…

「ケルベロス第五の首」(ISBN:4336045666)メモその3

P.41 わたしの幼年期が終わったのはこの冬だった。 「自分がある意味で正気を失っていることに初めて気づいたのは、この混乱の時期だった」−「拷問者の影」P.47 P.41 わたしの記憶には決して事実ではありえない光景がこびりついており。 アボとしての記憶? …

「ケルベロス第五の首」(ISBN:4336045666)メモその2

P.30 太って角張った顔をした鈍重そうなお客。 これはさすがに誰だかわからない。 P.31 黒の女王、邪悪でもなく慈愛に満ちているわけでもないチェスの女王であり、黒なのはいまだ私が出会っていない白の女王と区別しなければならないからである。 鏡の国のア…

「ケルベロス第五の首」(ISBN:4336045666)メモその1

結局二冊目買っちゃいました。この手の本はちょっとやそっとでは増刷されないだろうし、後で買いたいと思っても二度と入手できない可能性が高いし。これで心置きなく書き込みができます。というわけで、ラインマーカー片手に最初から読み直してみると、当然…

リヒターのカンタータ全集

J.S.バッハのカンタータと言えば、これまでヘレヴェッヘとかレオンハルトとかアーノンクールとか鈴木とかコープマンとかリフキンとかパロットとかユングヘーネルとかトーマスとか、いわゆるピリオド演奏ばかり聴いていて、重厚なモダン演奏というのはほとん…

ジーン・ウルフ「ケルベロス第五の首」

ジーン・ウルフ初期の代表的連作中篇SFである「ケルベロス第五の首」(ISBN:4336045666)については、ネット上でもいろいろ書評やコメントが出てきていて嬉しい限りですね。 これまでは、CAVE CANEM (http://webpages.charter.net/rborski/index.html)やMLを英…